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  • 執筆者の写真matsuzo.m

野バラが咲く明日

更新日:2019年10月3日



 平成最後の春に会社を立ち上げてから三ヶ月ほど経ちました。


 その間、業界を問わず色々な方とお会いする機会がありまして「ついに作ったか!」とか「どんな会社?」「どうして会社を作ったの?」……等々訊かれる事が多かったので、今回は本ブログでその辺のことについてちょこっと書いてみようかと思います。


 題して、みんなが知りたいスタジオワイルドローズの謎!?



①まず最初に、スタジオワイルドローズとはこんな会社です


・物語と絵を軸に様々なエンターテイメントの物作りをする会社。


・作り手(物書き、絵描き)にとって居心地の良い会社。


・クリエイターたちがいつまでも物作りをして行ける会社。

 おじいちゃんおばあちゃんになっても働ける、ゲーム業界のシニアジブリ、シニアPIXARになります。

 センスが古い、あのじじいボケたな、とか言われながらも、自分たちが「ユーザー様(とくにこどもたち)に伝えたいこと」を正直に表現して行ける会社。


・猫がいる会社。

 基本的ニャン権を尊重し、ニャン論の自由を認めていますので、常に職場は癒しとスリルで満ち溢れています。


・満員電車とは無縁の会社。

 自分は満員電車にゃ乗らねーよ国の王様なので、いずれは社員が集まる事務所を借りるけど、まだしばらくはSOHO環境でみんなが働く会社です。


・完全スカウト制の会社。

 なので、ご応募いただいても返信致しません。

 ちなみに入社資格を記載しておきますと、年齢は45歳以上。人生経験の豊かな、これまで必死に仕事を頑張ってきた、たくさん苦労し傷ついてきた、それでも物作りが大好きな人たちが入る会社です。子育て中、子育て終了後のシングルマザー、シングルファーザーも大歓迎。しばらく現場から離れていたカムバック組も大歓迎。


・給料はそんなに高くできないけど安くはないちゃんとした会社。

 気ばかり遣うくだらない飲み会はないし、意識高い系が尊ぶ勘違いコミュニケーション能力も必要ありません。

 社員一人一人が生み出す、一つの文章、一枚の絵を大切にする会社。

 全世界のファンの期待に応えるため毎日コツコツ努力をする会社。

 そして、儲かった時は世間様へ恩返しをする会社。


 ……と、まあ、こんな感じが町田の実践して行く理想です。


 やりたいことをやるための金儲けも大事だけど、そんなのは二の次で、崇高な理念とか立派な大義とかよりはもっと身近でもっと庶民的な、人生を楽しく生きることに真摯に向き合う目標をかかげています。

 少子化で労働力自体が高齢化していくこれからの時代こそ、いつまでも元気に働いていける会社にするのが一番重要です。



②では、どうしてスタジオワイルドローズを創ろうと思ったか


 自分のしたいことをするため。

 身勝手にではなく、生きたいように生きるためと言うのが一番大きな理由です。自由を手にするからにはそれにともなう責任も背負う。自分の人生の舵取りは自分でする。中島みゆきさんの名曲「宙船」の歌詞ですね。

 それから、一緒に仕事をしたい人と楽しく物作りができる場所が欲しかったのも大きいかな。



③将来スタジオワイルドローズをどんな会社にしたいか


 先にも書きましたが、いくつになっても物作りのできる会社。

「あそこ、次は何を作るんだろうね?」ってファンからワクワクされる会社。

 ゲームに限らず色々なジャンルでオリジナルのコンテンツを発信していきます。


 そして、おじいおばあで会社が回るようになったら、そこではじめて若い人たちを採用します。自分たちが用意した環境で自由にのびのびと物作りをしていって欲しい。物作りの楽しさを継承して行って欲しい。そんなふうにできたら幸せです。




 それと、仕事についての補足を少しだけ。


 スタジオワイルドローズには、テキストの大量生産やイラストの大量生産を行う力はありません。そういうのは人数のそろった大手様にお任せします。

 そのかわり企画のコンセプトやストーリー構成など、このゲームにはどんな物語でどんな見せ方が合っているのか、どう展開させてゆくのが面白いか、などの設計に関しての部分ではかなりのお力になれると考えています。もちろん、町田一人が執筆できる分量であれば喜んでシナリオを書かせていただきます。


 また、昨今SNSの発達でライターもイラストレーターもプロとアマチュアの垣根が曖昧になり、場合によってはひどく安い値段で買いたたかれている姿を目の当たりにしてきました。非常に残念なことです。そうした中にあって、本当に必要な文章とは何か、本当に必要とされるアートとは何かを常に考え、商品のカラーやコンセプトをどう打ち出して行くのがベストかを一緒に構築することに重きを置いています。

 能力のあるクリエイターに言われたものを「ただ描かせる(書かせる)」だけの扱いはしないよう心掛けています。


 以上、会社について思いつくまま書き殴ってしまいました。


 最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。


 スタジオワイルドローズは、これからも業界の端っこでフワフワ風に揺られる一輪の野バラでありつづけます。そのつぼみの開花する様を、どうぞ、温かく見守ってやってください。


 奇しくも SHADOW HEARTS が生まれて18年目を迎えた日に。


 町田 松三



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